日本食ってホントにおいしいなぁと思うのですが、メキシコ料理も大好きです。
以前は辛い物が苦手でしたが、少しづつ慣れてきて、メキシコ料理にはちょっと辛いのをかけて食べた方が一段とおいしいなぁと、思うようになりました。
そして、常々、疑問に思っていたウイチョル族の食文化。
先日行った「ウイチョル天国」で、ウイチョル料理を体験してきました。
※「ウイチョル天国」とは、ウイチョル族が年に4回、テピック市の中央広場に多数出店するのですが、そのイベントを「ウイチョル天国」と名付けました。
ウイチョル族の主食は、トウモロコシ。
トウモロコシは、ウイチョル族の食を支えるだけでなく、精神的にもとても意味深い位置にあり、聖なるペヨーテや神の使いの鹿と同様に重要視されています。
「The Corn Mother」 として、ウイチョル族の作品にもシンボルとして数多く見受けられ、健康と子孫繁栄の意味が込められています。
トウモロコシといっても、黄色のトウモロコシではなく、青のトウモロコシが主流です。
トウモロコシを砕いて粉にし、水と混ぜて練って生地にし、丸めて平らにして潰して、トルティーヤにします。
基本的には、野菜を中心とした食生活をおくっていて、代表的な食べ物には次のようなものが挙げられます。
maguey(テキーラの原料にもなる植物)
clavellina(植物の一種)
gualacamotes (山芋)
gorditas de cuajada(パンの一種)
pochotes(果実)
お祝い事の時などには、肉を口にすることもあり、また、トウモロコシを発酵させて作った飲み物「Tejuino:テフイノ」は、ウイチョル族の方の好きな飲み物でもあります。
この飲み物は、ストリートでもよく販売されていて、何だか味噌汁を冷たくしたような味で、胃の働きを整えてくれるとのこと。
そして、ウイチョル天国では、ウイチョルの方が料理を提供するフードブースがオープンします。
「ウイチョルレストラン」と名付けたフードブースで出している、青のトウモロコシで作ったトルティーヤがこちら。
青というより、黒のトルティーヤですね。
許可を得て写真をとっていると、隣にいたおじさんが、「メキシコで一番うまいトルティーヤだよ!」って力説してくれました。
「ウイチョルレストラン」で提供しているウイチョル料理は、基本的にケサディーヤという、チーズと他の具材をトルティーヤに挟んだ料理。
注文が入ってから、生地を丸めて平らにして、鉄板にのせて温めてくれます。
入れる具材により、様々な味が楽しめます。
私が頼んだのは、キノコと牛肉。
トマトベースのソースで味付けされており、特にキノコは絶品。
黒のトルティーヤは、今まで食べたトルティーヤの中で一番モチモチしていて、おじさんが教えてくれた通り、メキシコ一おいしかったです。
こちらは牛肉入りケサディーヤ。
次回のウイチョル天国でも、また違う味を試食です!
参考資料出典元:Cocina huichol de Nayarit
http://sic.gob.mx/ficha.php?table=gastronomia&table_id=87