テピック市から車で約1時間ほど西に位置する場所にSan Bras サンブラスという町があります。

2009年末、初めてのメキシコ旅行の際に、それまでの人生で一番綺麗な夕焼けを見た地です。

今年の4月の復活祭に辺りに行った時には、祝日を浜辺で過ごす沢山の人で賑わっていました。

 

そのSan Bras という地は、以前にブログでも紹介していますが、ウイチョル族の重要な場所の一つです。

→ メキシコ ウイチョル族について : 地理上の5

 

ウイチョル族の信仰によると、このSan Bras は、神が初めて辿り着いたとされる、とても神聖な場所です。

San Bras は、ウイチョル族の言葉では、「Tatéi Haramara」 と呼ばれ、「Our Mother of the Sea:母なる海」という意味を持っているそうです。

 

地図で見るウイチョル族の聖域。

 

海は水の起源であり、雨や雲となって東西南北を旅し、雨がもたらされることにより、生命が誕生すると考えています

全ての命の源でもあるTatéi Haramara でウイチョル族は、豊作祈願、病気の治癒など様々な機会に、宗教儀式を長い間行ってきました。

ウイチョル族の映画「Eco de la Montaña」の中でも、主人公のウイチョル族アーティスト Santos 氏が、最終目的地のWirikutaに行く前に、家族と共にTatéi Haramara を訪れ、宗教儀式を行っています。

→ メキシコ ウイチョル族の映画「Eco de la Montaña」

 

この映画でSantos 氏は、Tatéi Haramara に行った際に、海に対する感謝と尊敬を言葉にしていました。

と同時に、「全てのものは海から始まったということを人々は忘れてしまっている」と残念そうに語っていたのも印象的です。

 

この映画を初めてみたのは、まだウイチョル族のことを研究し始めの頃なので、ほんの少しだけウイチョル族に関する知識の増えた今もう一度見たら、また違う発見や納得する部分があるかもしれません。

後程再視聴です。

 

また、Playa del Rey (レイビーチ)にある Isla del Rey (レイ島)が、ウイチョル族にとって最も重要な場所で、先祖代々宗教儀式などが行われてきた島です。

その島が、観光開発により脅かされているそうです。

Playa del Rey は、政府により私有地化されてしまったため、ウイチョル族は、宗教儀式を行うための「Ririqui:リリキ(神の家)」と呼ばれる寺院のようなものの建設許可を得たり、その場所に行くために手数料を払ったりしなければいけなくなっているとこのこと。

 

Wirikutaのカナダの鉱山会社の開発による危機と同じように、ウイチョル族の人々は、先祖より受け継いで来た神聖な場所 Tatéi Haramaraを守るために戦っています。

 

 

 

記事と画像出典元:Tatéi Haramara, la Diosa del Mar amenazada

http://www.elorejiverde.com/toda-la-tierra-es-una-sola-alma/813-tatei-haramara-la-diosa-del-mar-amenazada