ウイチョル族の作品には、数多くの動物や植物がシンボルとして描かれています。

ウイチョル族の作品は、彼らの精神世界を表現する手段としての役割を果たしており、シンボルなしでは作品は完成しないと言われています。

一つ一つのシンボルが意味をもち、作者の信仰世界を表現しているのです。

そのシンボルの中から、今日はサソリをご紹介します。

 

上記の写真は魚をかたどったウイチョル族の作品です。

サイド部分のブルーの花のようなデザインは、聖なるサボテン「ペヨーテ」があり、おでこの部分には鹿も描かれています。

そして、魚の背中の部分にサソリがデザインされています。

 

魚をかたどったウイチョル族のビーズアート。背中の部分にサソリが配置されています。

 

一説によると、世界で最も猛毒なサソリは、ウイチョル族も居住する山岳地帯に生息しているそうです。

そのため、年間数多くのウイチョルの人々も、サソリに噛まれて命を落しています。

ですが、ウイチョルの人々にとっては、サソリはペヨーテを守る番人であり、また邪悪な魂と不幸から守ってくれる大事な存在でもあるそうです。

こうして、サソリは畏敬の念を持って崇めらており、それと同時に恐怖も表しているそうです。

 

ウイチョル族のビーズアート。サソリがトップの部分に使用されています。

 

神々しい時にはある種の怖さを感じることもありますので、サソリもそんなそんな存在なのではないでしょうか。

また、ウイチョル族の聖なるサボテン🌵 ペヨーテを守る存在ともなっています。

 

ウイチョル族の作品は色彩豊かでそちらに気を取られてしまいがちですが、作品の中に込められた意味を理解すると、もっと楽しくなりますね。

もし、ウイチョル族の作品がお手元にあるようでしたら、サソリを探してみてください。邪悪なスピリッツから守っていてくれるはずです。