ウイチョル族のシャーマン(呪術師)は、ウイチョル語で「Mara′akame」と呼ばれ、宗教儀式を司るだけでなく、病気を癒したり、夢を解釈したりといった超越した能力の他、豊富な知識をもつ頼れる人物として部族の人々から尊敬される存在です。

ウイチョル族の男性の約四分の一はシャーマンと推測されており、シャーマンになるための修行は、幼い頃から始まるそうです。

ウイチョル族のシャーマンの見習いは数年続き、鳥の心臓やトカゲのしっぽを食べたり、ライオンの洞窟に入ったり、オオカミと一緒に走ったりと自然の中で、心、身体、魂を鍛えていきます。

心に潜む恐怖を克服する度、その勇敢さが神への忠誠を表し、精神世界へ繋がる階段を一つ一つ昇っていくと考えているそうです。

そのシャーマンが使う「Muvieri:ムビエリ」という道具が上記の写真です。

木の棒に装飾が施され、鷲の羽がついています。

 

ウイチョル族のシャーマンが使用する道具-Muvieriの柄の部分が糸で装飾されています。

 

 

鷹の羽が使われることもあるそうです。

何故鷲か鷲の羽かというと、彼らは空高く舞い上がり、空中からすべてのことを見聞きする能力を備え、知恵と勇気を象徴しているからです。

また、邪悪なスピリッツから守ってくれると信じられています。

 

ウイチョル族のシャーマンが使用する道具の羽部分

 

 

今年の初めにウイチョル族のシャーマンさんに、簡単な浄化の儀式をしていただく機会がありました。

羽が体に柔らかく当たる度に、なんだか心地よい感じがしたのを覚えています。

このウイチョルのシャーマンさんのおかげで、きっとこの一年邪悪なスピリッツから守ってくれるような気がします。

 

 

記事参考出典元:Huichol Heritage

http://www.latinoartsinc.org/LatinoArts/Exhibits/2005/HuicholHeritage.htm