本日は、ウイチョル族のシンボルの中から、「鹿」を紹介します。
鹿は、ウイチョル語では「Kayumari : カユマリ」と呼ばれ、ウイチョル族にとってなくてはならないシンボルです。
「メキシコ民芸雑貨 : coRa」で取り扱っている商品にも、鹿のシンボルを見つけることが出来ます。
以前にもご紹介した鹿とペヨーテのピアス。(上記写真の商品です)
またシンボルのサソリを紹介したビーズアートの魚のおでこの所にも鹿が。
ペヨーテについての神話を紹介した際にも、鹿はウイチョル族の若者たちを聖地Wirikuta(ウィリクタ)に導く存在として登場します。
鹿は「スピリチュアル・ガイド」の象徴であり、「神からの使者」として精神世界へ導く存在、また知識を与える存在として、ウイチョル族に崇められています。
また、鹿の狩りは宗教儀式の一環として行われ、純粋なウイチョル族だけが参加を許されるそうです。
鹿の血は豊作を願い、Tah Tay Mahjrahleeと呼ばれる鹿の神に捧げられます。
ウイチョル族のシャーマニズムにおいて、鹿はとても重要な動物となっており、作品に反映されているのですね。
ウイチョル族の使用する他のシンボルもそうですが、そのシンボルが何を意味するのか、分った上で作品を見ると、一味も二味も違って見えとても面白くなります。
次の機会には別のウイチョル族のシンボルを紹介しますね。
※余談ですが、ウイチョル族の作品に登場する鹿を見るたびに、映画「もののけ姫」に出てくるでっかい鹿を思い出します。