先日、ウイチョルベルトについてブログを書きました。

→ メキシコ ボクシング Canelo v Chavez Jr.

 

今週末の5月6日にラスベガスで行われるボクシングの試合の勝者が、ウイチョルアーティスト Luis de la Cruz氏による素晴らしいウイチョルベルトを手にするという内容でした。

ですが、この試合で戦うボクサー Canelo氏は、もし勝ったとしても「このウイチョルベルトは受け取らない」と拒否しているそうです。

こちらがそのCanelo氏。

 

5月5日にラスベガスで開催されるボクシングの試合をするCanelo氏。
Photo by Boxing Scene

 

私にとっては、どちらが勝とうがあまり興味はないのですが、なぜこのウイチョルベルトは拒否されているのか気になり、記事を探してみました。

Boxing Scene.comの記事によると、このウイチョルベルトを作成させたWBCというボクシングの組織とCanelo氏との因縁が背景にあるそうです。

昨年、WBC ミドル級のチャンピオンのCanelo氏に、WBC側がGennady Golovkinというボクサーとの防衛戦をするかどうかの決断を、短期間の15日以内にするように迫ったそうです。その時期、Canelo氏は、元プロモーターであるTuto Zabala氏との契約上の争いでマイアミで裁判にかけられており、防衛戦どころではなかったらしく、結局Canelo氏は防衛戦をしないことに決めたそうです。この時のWBCの対応などから、Canelo氏はWBCに対して不信感を募らせていったようです。

今回のラスベガスでの試合は、チャンピオンのタイトルを争う試合ではなく、メキシコの恒例行事のような試合で、Canelo氏は当初からWBCが関わらないことを確認してきたそうですが、ここに来て、WBCがウイチョルベルトを引っ提げて現れてしまいました。

それで、Canelo氏は、WBCが背後で動いて作られたこのウイチョルベルトは手にしないと宣言したそうです。また、この拒否宣言はウイチョル族には何の関係もなく、実際に彼にはウイチョル族出身の友達もたくさんいるそうです。

 

これを聞いて安心しました。

 

メキシコでも先住民族の方たちは、どちらかというと忘れられた存在というか、ネグレクトされている気がします。こんな素敵ウイチョルベルトが、こうした感情を元に拒否されたのではなくて良かったです。

こういう背景を知ると、また試合の見方も違ってくると思いますが、Canelo氏が勝つと、私がテレビでこのウイチョルベルトを見られる確率が減るということになりました。

またどこかで実際に、この素敵なウイチョルベルトをこの目で見れることを願って、今は写真の中のベルトを眺めます。

 

5月5日のボクシングの試合でウイチョルベルトをかけて戦うCaneloと Chavez Jr.
Photo by Boxing News 24

 

 

 

記事と画像出典元:

WBC unveil awesome Mexico Belt for Canelo v Chavez Jr. winner

http://www.worldboxingnews.net/2017/04/25/news/look-wbc-unveil-awesome-mexico-belt-for-canelo-v-chavez-winner

 

Canelo Explains Why He Rejected WBC Belt, His Beef With WBC

http://www.boxingscene.com/canelo-explains-why-he-rejected-wbc-belt-his-beef-with-wbc–116210

 

Canelo rejects WBC 5 de Mayo special belt

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